ITの初心者向けの資格として、オススメされるのがITパスポート。しかし、資格について調べていると、取ってもムダ、意味ないという話が一定数あって不安になりますよね。
この記事では「初心者だけどITパスポートにチャレンジしてみようかな?」と悩んでいる方に、試験の概要から勉強法、資格を取るメリットまで順にイラスト・表多めで説明します。
- ITパスポート試験の概要と範囲
- 試験の難易度と合格率
- あなたに合った勉強方法
- 資格所有者の平均年収
- 社会人・学生ごとのITパスポートを取得するメリット
どの仕事でパソコンを使うので、ITパスポートはすべての社会人のオススメできる資格だよ
ITパスポート試験の概要
資格の定義
ITパスポート試験とは、情報技術者試験の一つで、情報サービスの企画や開発、運用、管理に必要な基礎的な知識を問う試験です。
ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
ITパスポート試験情報処理推進機構
実施主体は情報処理推進機構(IPA)で、いつでも受験が可能です。
また、ITパスポートは弁護士や税理士などと違い、業務独占資格(ライセンス)ではありません。自身のIT知識を証明するための国家資格です。
ITの国家資格としてはレベル1
情報技術者の国家資格の中では、もっとも簡単なレベル1です。
ITパスポート試験は、IT業界で働く人だけでなく、一般の事務職や専門職、学生にもおすすめの試験と言えます。
これからの時代、ビジネスの場でITを活用する能力はますます重要視されます。
そのため、ITについての基本的な知識と理解を深めたい方、将来的にIT業界で働きたい方には有意義な試験と言えるでしょう。
試験の範囲と合格基準
ITパスポートの試験範囲と合格基準をまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
試験時間 | 120分 |
出題数 | 92問+アンケート8問 四肢択一式 |
出題分野 | ストラテジ系:32問 テクノロジ系:42問 マネジメント系:18問 |
合格基準 | 全体で600点以上かつ、各分野すべて300点以上 ストラテジ系:300点以上(1000点満点) テクノロジ系:300点以上(1000点満点) マネジメント系:300点以上(1000点満点) |
試験方式 | CBT方式 |
IT未経験者にとって、テクノロジ系の用語は聞きなれないため、多少苦労するかもしれません。
ストラテジやマネジメントは、仕事の中で当たり前のように使っていることもあるので、社会人には点を取りやすい分野です。
ITパスポート試験に出題される分野
ITパスポート試験に出題される分野は、以下の3種類。
ストラテジ系は、IT戦略を策定するときに必要な知識を問うもので、テクノロジ系は、IT技術を専門的に理解するための科目となっています。
一方、マネジメント系は、ITプロジェクトを推進する上で必要なマネジメントの知識が問われます。
これらすべてをバランスよく学ぶことでITの知識全体をつかむことができます。
ストラテジ
ストラテジ系の科目では、IT戦略を策定し、ITを経営に活用するための知識が問われます。
具体的には、マーケティング戦略や業績評価、ITガバナンスといったテーマが含まれます。
経営者やマネージャー志向の方に向いています。
テクノロジ
テクノロジ系の科目では、情報システムの設計や開発、運用に関わる専門的な知識が求められます。
具体的には、データベース設計、ネットワーク構成、システム開発手法など、深い技術理解が必要となります。技術者志向の方に向いています。
マネジメント
マネジメント系の科目では、システム構築プロジェクトやIT活用の推進、ITに関わるリスクマネジメントなど、実際の経営環境でのIT運用に必要な知識が問われます。
プロジェクトマネジメントやITリスク管理、品質管理などの知識をつけることができます。プロジェクトリーダーやマネージャー志向の方に向いています。
ITパスポート試験の難易度
ITパスポートはIT国家資格の中でレベル1に該当しますが、具体的な難易度を説明します。
資格の偏差値は45
ITパスポートは偏差値で表すと45で、日商簿記3級と同程度の難易度です。
参考:資格の取り方
ITパスポートの上位に該当する基本情報技術者試験の偏差値は49ですが、こちらはプログラミングの問題が含まれるため偏差値よりむずかしく感じる方が多いでしょう。
合格率は50%以上
ITパスポート試験の過去5年間(2018~2022年度)の合格率は50%以上です。
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2018年 | 9.5万人 | 51.7% |
2019年 | 10万人 | 54.3% |
2020年 | 13万人 | 58.8% |
2021年 | 21万人 | 52.7% |
2022年 | 23万人 | 51.6% |
もともとITパスポート試験は年間10万人が受験する人気の資格でしたが、2021年から受験者が倍増し、2018年と2022年を比較すると受験者数は2.4倍になっています。
受験者数が増加した背景は
- 社会全体でIT知識の必要性が高まった
- リモートワークで勉強時間が取れるようになった
- CBT方式でいつでも受験できるようになった
- 就職や転職に有利と考える人が増えた
などが考えられます。
持っていて当たり前の資格なら、持っていないとことがマイナスになってしまうね
受験者の77.8%が社会人
2022年度のITパスポート試験の受験者の構成です。約8割が社会人と圧倒的に多くなっています。
受験者数 | 合格率 | |
---|---|---|
社会人 | 17.9万人 | 55% |
学生 | 5.1万人 | 40% |
学生に比べ社会人の合格率が15%高いのは、試験にIT用語だけでなく、ビジネス用語や経営戦略といった内容が含まれるためです。
ビジネス用語や経営戦略は苦手という方でも、スタディングの通信講座を使えば50~60時間で合格が狙えます。
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ITパスポート試験の勉強方法
ITパスポート試験に合格するには、60~100時間の勉強が必要で、勉強時間は個人のスキルによって異なります。
- 多少ITの知識があるorIT業界で働いている⇒60時間
- IT未経験の初心者⇒100時間
試験の勉強方法は下記のいずれかです。
- 参考書で独学
- 通信講座を使う
独学と通信講座のメリット・デメリットを解説します。
どちらか迷うなら、楽して勉強できる通信講座がオススメ
独学のメリット・デメリット
2,000円前後の参考書を購入して勉強するため、費用面で大きなメリットがありますが、それ以外は自己管理する必要があります。
- 資格の勉強に慣れている
- 参考書を読むのが好き
- IT業界で働いた経験がある
このような人には独学が向いていますが、IT用語がむずかしいと感じるなら、通信講座をオススメします。
独学にオススメの参考書を2冊紹介
栢木先生のITパスポート教室
イラストと解説のバランスが良く、非常に読みやすいです。
ITにもともと興味があった人、定番の参考書なので、迷ったら栢木先生の参考書がオススメ
キタミ式イラストIT塾 ITパスポート
とにかく、すべてを図解で教えてほしい!という方向けの参考書です。
完全IT初心者にはキタミ式イラストIT塾 ITパスポートがオススメ。
通信講座のメリット・デメリット
講義の質と費用(7,920円)のバランスが良いスタディングの通信講座を元に紹介しています。
通信講座は受講費が発生する以外、独学のデメリットをすべて解消してくれる優れものです。面倒なことはすべて通信講座のシステムが解消してくれるので、自信は勉強のみに集中できるのも強み。
それでも費用が気になるかもしれませんが、
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7,920円の10%オフ、合格祝い2,000円のAmazonギフト券を考慮すれば、実質5,128円でITパスポートの通信講座を受けられます。
独学でも参考書代は必要なので、それを考えればスタディングの通信講座は破格
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独学と通信講座の必要経費の比較
独学と通信講座(スタディング)の必要経費を計算してみます。
独学 | 通信講座 | |
---|---|---|
参考書代 栢木先生のITパスポート教室 | 1,738円 | 0 |
スタディング受講費 | 0 | 7,920円 |
受講費10%オフクーポン適用 | 0 | -792円 |
合格祝いギフト券 | 0 | -2,000円 |
合計 | 1,738円 | 5,128円 |
独学と通信講座の実質の差額は、通信講座の方が3,390円高くなりました。
しかし、この差額で得られる恩恵は、
- 学習の進捗管理
- 弱点分析や復習問題の提案
- AIによる実力判定
- 専門講師による講義の視聴
- 過去問受け放題
差額の3,390円が高い、安いは個人の判断になりますが、システム利用料としてみれば格安です。
時間を有効活用し、最短で資格を取るには通信講座は良いツールです。
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ITパスポートを取るメリット(年収UP・需要UP)
ITパスポートの概要や勉強方法などを説明しましたので、資格を取ることのメリットについて説明します。
何のメリットもないなら、時間を作って勉強する意味がありません。
メリットを把握して、資格を取る目的をはっきりさせてから勉強しましょう。
社会人が資格を取るメリット
社会人がITパスポートを取るメリットは
- 資格手当が支給される(会社による)
- ITの知識が仕事に活かせる
- レベル2の基本情報技術者を取りやすくなる
- 年収アップ
この中でも気になるのは年収アップだと思います。
ITパスポートを取得して、レベル2の基本情報技術者を狙えばさらに年収アップが見込めます。
資格 | 偏差値 | 平均年収 | 求人数 |
---|---|---|---|
ITパスポート | 45 | 370万円 | 14,552件 |
基本情報技術者 | 49 | 490万円 | 270,000件 |
応用情報技術者 | 65 | 518万円 | 15,932件 |
宅建士 | 57 | 370万円 | 29,339件 |
FP2級 | 48 | 410万円 | 3,193件 |
簿記2級 | 58 | 450万円 | 32,011件 |
簿記3級 | 45 | 325万円 | 21,366件 |
中小企業診断士 | 67 | 572万円 | 5,463件 |
また、経済産業省は2030年にはIT人材が45万人不足すると試算しています。
これからIT人材の需要は増加し続けます。自分の市場価値を上げるために、ITの資格は早めに取得しましょう。
高校生・大学生が資格を取るメリット
就職活動以外にもITパスポートの取得にはメリットがあります。
具体的な学校名、学部は上のリンク(IPA公式)を参照してください。
もちろん新卒採用活動(エントリーシート)にもITパスポートは活用されています。
入試優遇や就職活動を考慮すれば、高校生~大学2年生までに取得したほうがいいでしょう。
ITパスポートは小学生の合格者もいるので、しっかり勉強すれば必ず合格できる
ITパスポートの最短合格方法
ITパスポートに最短で合格するための勉強方法は、過去問を中心とした演習問題とその復習です。
人の脳は参考書を読み知識をインプットするだけでは、すぐに忘れてしまいます。
インプットした知識は、演習問題を繰り返し解くアウトプットを行うことで記憶に定着します。
コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ博士が興味深い実験をしています。
小3から小2までの100人以上の子供たちに、『紳士録』(人名鑑)に書かれた人物プロフィールを覚えて暗唱するように指示しました。
最も高い結果を出したのは、約40%を『覚える時間』に費やしたグループでした。年長の生徒になると『覚える時間』が少なくて済むようになり、『覚える時間』に約30%の時間を費やしたグループが高得点をとりました。
引用:学びを結果に変えるアウトプット大全 樺沢紫苑(サンクチュアリ出版)
そのため、科学的に証明された3:7の勉強の黄金比をベースに学習プランを立てることが重要です。
学習プランを作って実行するのメンドクサイ…
勉強の黄金比に加え、AIによる復習機能などが組み込まれたスタディングの通信講座を使うことで、安価かつ最短で合格を目指せます。
スタディングのITパスポート講座なら、実質5,128円、独学と比較しても3,390円プラスするだけで通信講座を受講できます(独学と通信講座の費用比較)。
ITパスポート試験の該当でよくある質問
ITパスポートは就職に有利ですか?
国家資格なので履歴書に記載しても恥ずかしくありませんが、企業によってはあまり評価されない場合もあります。
1つ上位の基本情報技術者の方が専門性が高く、評価する企業が格段に増えます。
ITパスポートを取得してから、続けて基本情報技術者試験に挑戦すると勉強時間が短縮できて効率的です。
IT初心者がITパスポートに合格するには何か月必要?
60~100時間の勉強が必要なので、1日2時間勉強するなら1~2.5か月です。
休日に多く勉強時間を取れるなら、0.5か月でも合格をめざせますが、通勤時間や昼休みなどスキマ時間を無理なく使うなら、スタディングの通信講座を使うことをオススメします。
ITパスポートの受験申込方法は?
まとめ
ITパスポート試験はIT技術者を目指す上で最初の一歩になることが、試験科目の内容からもわかります。
必要な勉強時間や勉強法は自身のスキルによりそれぞれですが、適切な参考書選びや学習スケジュールが合格に繋がる一助となるでしょう。ライフスタイルに合わせて受験計画を立てることが大切です。
ITパスポートを取得することで、ITの基礎知識が身につくため仕事に活かせます。さらにステップアップし基本情報技術者を目指せば、就職や転職、年収面でより多くのアドバンテージを得られます。
高校生・大学生はITパスポートがあることで優遇を受けられることがありますので、積極的に資格試験にチャレンジ
業務独占資格(ライセンス)ではありませんが、IT知識の証明書として早めに資格を取り、自身の市場価値を上げ良い未来をつかみましょう。
楽して最短で資格を取るなら、通信講座がオススメ
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