本来の業務とは別に、社内システムのSEを任されているアオ(@Blueblog256)です。
会社や先輩にすすめられたり、将来のことを考えて基本情報技術者試験について調べている方も多いと思います。
そこで「自分でも頑張って取れる資格なの?」という疑問にお答えします。
この記事では実際に
- この資格はどれぐらい難しいの?
- 昔より簡単になったって聞くけど、ホント?
- ITパスポートと基本情報技術者は何が違うの?
- お金をかけずに勉強する方法ってある?
ということを超わかりやすく解説します。
この記事を読めば、試験の難易度だけでなく、予算にあった勉強方法も知ることができます。
基本情報技術者試験の難易度を決める3つの要素
試験の難易度を数字で表現すると
それぞれ詳しく解説します。
令和5年以降の合格率は40~50%
2023年の試験内容変更に伴い、合格率は40~50%になっています。
しっかり勉強すれば約半数は合格するので、すごく難しい試験というわけではないよ
具体的な合格率は以下の通りです。
全体の合格率は40~50%ですが、職業によって合格率は大きく変化します。
大学院生や大学生、製造業と教職員の合格率が高くなっています。
ソフトウェア業界の合格率は、もっと高くても良い気がしますが、普段仕事で使っている知識があれば受かると考えて、基礎の勉強をしていない可能性が高いです。
勉強慣れしている人、コツコツ勉強する人は合格率が高くなるよね
具体的にどれぐらい勉強したらいいの?というと
必要な勉強時間は50~200時間
基本情報技術者試験に合格するには、50~200時間の勉強が必要です。
勉強時間の違いは、IT経験やスキルによって大きく変化します。
プログラム得意 | プログラム苦手 | |
---|---|---|
ITパスポートあり または、IT分野が得意 | 50時間 独学でもOK | 100時間 通信講座がおすすめ |
ITパスポートなし または、IT未経験 | 100時間 通信講座がおすすめ | 150~200時間 通信講座がおすすめ |
必要な勉強時間とスキルの例をあげると
- プログラミングできる⇒50時間でOK
- 文系専門だったり、営業や事務経験のみ⇒150~200時間必要
試験勉強は多くのIT用語を覚えるところからスタートしますので、個人の経験やスキルによって必要な時間が変化します。
次は試験のむずかしさで使われる偏差値で解説します。
試験の偏差値は49
高校や大学のランクで使われる「偏差値」で基本情報技術者試験を表現すると49です。
そもそも偏差値ってなに?
という方にざっくり説明すると、
ある教科のテストの平均点が80点でした。自分の点数が80点だったら、あなたの偏差値は50になります。
日本の全国平均と同等の学力=偏差値50というわけです。
基本情報技術者試験の偏差値は49なので、日本の平均学力より少し簡単な試験と言えます。
日本の平均値と言われてもイメージが付きにくいので、他の資格も偏差値で表してみたよ
参考:資格の取り方
また、偏差値49で有名な大学は
- 帝京大学(経済)
- 玉川大学(経営)
- 関東学院大学(経済、経営)
- 文教大学(健康栄養)
何となくのイメージはついたかなと思います。
いやいや、もっと簡単におしえて…
という方に向けて、説明します。
超かみ砕いて試験や難易度を説明
基本情報技術者試験は
- 科目A(旧 午前試験)
- 科目B(旧 午後試験)
の2つに分かれています。
ちなみに、合格ラインは両方とも600点以上(1000点満点中)
試験の内容はどのような感じかというと
- 科目A⇒500~600ページの参考書を暗記すればOK
- 科目B⇒科目Aで得た知識の応用してプログラミングの問題
文章を冷静に読むと「こんなのムリ!」と思うかもしれませんが、受験者の40%以上が合格していますので、自分にあった正しい方法で勉強すれば1発合格は十分ねらえます。
自分にあった勉強方法の見つけ方は下記で解説しています。
基本情報技術者試験は簡単になった?⇒なってます
2023年4月から試験内容が見直され、簡単になっています。
簡単かどうか?は人によって感じ方が違うので、客観的に説明すると
- 合格率が30%前後から、40~50%にあがった
平成20年代はとくに合格率が低く20~30%でした。
過去、基本情報技術者試験に落ちてあきらめた方は、今受験したらサクッと合格できるかもしれません。
昔と今は何がそんなに違うの?
変更点は、科目B(旧 午後試験)が選択式から全員共通問題になったことです。
- 選択肢が多く、どの問題を選ぶべきか迷う
- 選択した問題によって、難易度が大きく変わる
試験を受ける前から悩みの種でしたが、選択式が廃止になり全員同じ問題になったことで、勉強しやすくなりました。
その結果、合格率がUPしています。
基本情報技術者試験の位置づけ
ITの国家資格は複数あり、レベルが設定されています。
基本情報技術者試験はLv2に該当し、デジタル人材にとっての登竜門と呼ばれてもいます。
簡単に言うと、IT業界で働きたい人が最初に取るべき資格だよ
パソコンは超苦手という人は、Lv1のITパスポートを先に取った方がいいのですが、そこまで苦手意識がないなら基本情報技術者からねらっても問題ありません。
実際に「基本情報技術者試験とITパスポート試験はどう違うの?」という方に向けて、まとめました。
ITパスポート | 基本情報技術者 | |
---|---|---|
IT資格のレベル | レベル1 | レベル2 |
ターゲット(定義) | すべての社会人 | IT業界で働く人 |
合格率(2023~) | 50%以上 | 40~50% |
難易度(偏差値) | 45 | 49 |
試験問題 | ITの基礎知識 100問/120分 | 科目A(IT基礎) 60問/90分 科目B(プログラミング等) 20問/100分 |
合格に必要な勉強時間 | 初心者:80時間 IT経験者:30時間 | 初心者:150時間 IT経験者:50時間 |
平均年収 ※2023年7月-求人ボックス調べ | 370万円 | 490万円 |
表をみるのメンドウだから、2行で教えて…
試験の特徴を超簡単にまとめると
- ITパスポート ⇒ 暗記問題のみ
- 基本情報技術者 ⇒ 暗記問題+プログラム(応用)問題
となっています。もっと詳しく知りたい方は、下記で解説しています。
予算別の勉強方法
ここからは「試験の難易度は分かったから、予算別の勉強方法教えて!」という方に向けて
上記の3つの予算別オススメ勉強法を紹介します。
どんな人に向いているかも一緒に解説しているよ
1,000円以下に抑えたい⇒スマホアプリ
超低予算で勉強したい方は、無料のアプリ(または500円程度を課金して広告を消す)をオススメします。
ただし、アプリは基本的に過去問集であって、基礎を学ぶ使い方はできません。
そのため、アプリの試験対策が向いている人は
- すでにIT業界で何年か働いている
- 何らかの言語でプログラミングできる
このような方に限ります。
基本情報技術者試験にオススメのアプリは下記で紹介しています。
5,000円なら出してもいい⇒参考書で独学
5,000円の予算なら、参考書2~3冊を購入し独学することをオススメします。
市販の参考書は基礎から学べて、演習問題も豊富にあります。
独学に向いている人は
- 試験勉強に慣れている人
- 孤独にコツコツ勉強するのが苦にならない人
ですが、基本情報技術者試験は出題範囲が広いため、独学を成功させるには2つのポイントを押さえておく必要があります。
独学を成功させるには
- スケジュールを立てて勉強する
- 自分に合う参考書を選ぶ
スケジュールを立てずに勉強すると「明日やろう」の連続で、さっぱり進みません。
また、参考書が自分に合わない場合は、読む気がなくなります。
図解の方が好きで頭に入るのに、文字ばかりの参考書を買ってしまったら、捗らないよね…
独学の手順については、下記で詳しく解説しています。
自分にあった参考書を探したい方は、下記で紹介しています。
3万円以上でもOK⇒通信講座
資格の勉強に3万円以上使える方は、通信講座がオススメです。
とくに初めて資格試験にチャレンジする方に向いています。
それなりのお値段だけあって、通信講座を利用するメリットは
- スケジュールの進捗管理
- 弱点の分析と復習
- プロによる講義の動画
- 定期的な模試による成績判定
など多くのサポートが受けられます。
デメリットは、数万円の費用が発生するという点だけです。
ただ、お金を払った以上「やらなきゃ損だ!」という心理効果が発生し、やる気を出す効果もあるので、完全なデメリットとも言えません。
コスパの良い通信講座はこちらで紹介しています。
まとめ:基本情報技術者試験の難易度
基本情報技術者試験の難易度を解説しました。
- 令和5年以降の合格率は40~50%
- 必要な勉強時間は50~200時間
- 試験の偏差値は49
AIが身近になり、だれもが気軽に使える時代に突入しました。
時代に取り残されないためにも、今のうちからIT資格を取る計画を立てておきましょう。
@Blueblog256