基本情報技術者ってなに?という方から、就活や転職で有利になるの?という大学生・サラリーマンむけに、この資格について解説します。
私は、社会人になってからITパスポート⇒基本情報技術者試験に合格しました。
IT業界に足を踏み入れてみたら、先輩が何を言っているかわからない。なんてことが無いように基本情報技術者の資格取得をめざしつつ、IT全般を勉強しておくのがよいと思います。
また、世間では基本情報技術者は取っても意味ないなどいわれることがありますが、国家資格のため大手企業ほど就活・転職で有利になります。
実体験ですが、私は基本情報技術者を取得するために勉強したおかげで、社内システムの設計を任されましたし、なによりプログラマーに自分が作ってほしいものを正しく伝えられるようになりました。
基本情報技術者は、国家資格
この資格を持つ方はこんな人です。
ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者
上位者の指導の下に、次のいずれかの役割を果たす。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)より
- 組織及び社会の課題に対する、ITを活用した戦略の立案、システムの企画・要件定義に参加する。
- システムの設計・開発、汎用製品の最適組合せ(インテグレーション)によって、利用者にとって価値の高いシステムを構築する。
- サービスの安定的な運用の実現に貢献する。
簡単にいうと、ITエンジニアでスタートしたい!って人が取るべき資格です。
とはいえ、この資格がないからIT業界で働いてはいけない!というものではないので安心してください。
②に開発(プログラミング)も含まれていますが、基本情報技術者の資格を取得する上で、特定のプログラム言語は勉強しませんので、会社が求める開発言語は別で勉強する必要があります。
基本情報技術者の人気度は8位
2023年に取りたい資格は?と500人にアンケートした結果、8位にランクインしました。
ChatGPTなどが話題になり、多くの企業でAIを活用しよう=ITに詳しい人材が必要だ!ということで、基本情報技術者もトップ10にランクインしたと考えられます。
出典:資格マインドマガジン
同じアンケート内で、資格の勉強方法も質問していて、60%以上が独学と回答しています。
だれしも「お金をかけずに資格を取りたい!」と考えるのは当然ですね。
出典:資格マインドマガジン
基本情報技術者は取ったら有利?
医師免許のように、~~ができるようになる。という資格ではありませんが、資格を取得すると以下のようなメリットがあります。
- 就活・転職で有利
- 勉強の過程で知識レベルがUPする
- 資格手当が出ることがある
それぞれについて説明ます。
就活・転職で有利になる
基本情報技術者は、国家資格なので就活・転職でアピールできます。
とくに大手日本企業は国家資格を評価してくれる傾向にありますが、外資系の中には日本の国家資格を評価しない企業もあります。
同じ国家資格でも、1ランクの下のITパスポートは、基礎の基礎なので企業からあまり評価されない傾向にあります。
せっかく勉強するなら基本情報技術者を狙った方が良いです。
知識レベルUP
試験の出題範囲が広く、多岐にわたるため、たとえ合格できなくても実になります。
IT業界は、素人にはむずかしい用語がたくさんでてきますから、調べずに理解できるだけでも「この新人はすぐに一人前になりそう」と思われること間違いありません。
これからはIT業界以外でも、AI(ChatGPTなど)の導入にかかわれる人材が欲しいと企業は考えますから、ITの基礎知識を持つ人材は重宝されること間違いなしです。
IT業界で働くなら、勉強したことは絶対に無駄にはならないよ!
資格手当
勤務先によっては、資格手当が出ることがあります。
手当の相場は5,000~10,000円ですが、これは会社によりけりです。
ちなみに私の会社は外資系の子会社ですが、手当なし、受験費用すら自腹でした・・・
基本情報技術者試験の難易度と出題範囲
具体的に、どれぐらい難しいのか?どの範囲が出題されるのか?を説明します。
試験の難易度
基本情報技術者試験の偏差値は49です、イメージがつきやすいように、他の資格の偏差値と比較しました。
極端にむずかしい試験ではないので、迷うならチャレンジしてみましょう。
参考:資格の取り方
試験の内容と合格率
基本情報技術者試験は、科目Aと科目Bの2つあり、どちらも60%以上正解する必要があります。
科目A | 科目B | |
---|---|---|
問題数 | 60問 | 20問 |
出題形式 | 4肢選択式(4択) | 多肢選択式 |
試験時間 | 90分 | 100分 |
合格基準 | 60%以上 | 60%以上 |
科目Aの出題範囲
約70%を占めるテクノロジ系は、コンピュータの基礎的な部分を問われます。
たとえば2進数や16進数、ANDやORなどの論理演算、ネットワークやデータベースなどパソコンの基本的な部分が広く浅く出題されます。
出題分野 | 問題数 |
---|---|
テクノロジ系 | 40~45問 |
マネジメント系 | 5~10問 |
ストラテジ系 | 10~15問 |
科目Bの出題範囲
問題数は20問と少ないものの、アルゴリズム・プログラミングでは、架空のプログラム言語を読み解くのがメインになります。
アルゴリズム・プログラミングの問題を初心者が独学で攻略するのはまず不可能なので、スクールを受講することをオススメします。
出題分野 | 問題数 |
---|---|
アルゴリズム・プログラミング | 16問 |
セキュリティ | 4問 |
基本情報技術者試験の合格率
2023年から科目Bが変更になり、選択式⇒全員同じ問題に変わったことで、合格率が50%を超えました。
今まであきらめていた人も、2023年以降は合格するチャンス!
私が受験したころは、合格率が30%以下でしたが、科目Bが基準に満たずに3回落ちました・・・
合格に必要な時間と勉強方法
あなたはスクール?独学?8項目でチェック
ITの知識レベルによって、合格までの勉強時間や勉強方法がかわります。
IT関連の基礎的なこと知っているなら50時間、完全初心者なら200時間の勉強が必要です。
また、独学が可能かどうかの目安になるよう、8項目のチェックリストを作成しました。
7個以上あてはまるなら、独学で勉強しても十分合格は狙えますが、人の教えてもらう方が好きという方は、無理せずスクールで学びましょう。
5~6個は微妙なラインですが、本当のゴールは試験勉強で得た知識を仕事で活かすことなので、オンラインスクールでしっかり学んだほうが良いと思います。
4個以下の方は間違いなくオンラインスクールで勉強したほうが早くて確実です。
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自動契約や更新されることはありません。
独学派の方にオススメの参考書
とにかく私は図解が好き!という人はキタミ式!
図はほどほどに、文章で詳しく。という人は栢木先生の本にしよう!
おすすめの参考書を詳しく知りたい場合は、こちらの記事をお読みください。
基本情報技術者試験の申込はIPAのサイト
平成の時代は年2回しか受験するチャンスがなかったのですが、今はCBT方式で何度も受けられるので、しっかり勉強して、科目AもBも模試で80%以上取れる!と思ったら、申し込みましょう。
▼基本情報技術者試験の合格発表や試験の申込方法を解説した記事はこちら▼
まとめ
- 基本情報技術者は、IT業界でスタートしよう!と思っている人向けの国家資格
- 国家資格なので持っていると、就活・転職で有利になる
- 会社によっては資格手当(相場は5,000~10,000円)でることがある
- 難易度は偏差値でいうと50ぐらい
- 2023年から試験が変わって合格率は50%以上!年からがチャンス!
- チェックリストで6項目以下ならオンラインスクールを検討しよう
- 模試で80%以上取れるようになったら、試験を申し込もう