【現役SEが教える】基本情報技術者試験の独学方法!初心者にも分かりやすく解説

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独学で基本情報技術者

2023年から毎月受験できるようになった基本情報技術者試験

なるべくお金をかけず、独学合格を目指せる勉強方法を知りたいですよね。

実は私、独学で基本情報技術者試験にチャレンジしたものの、3回目でやっと合格した経験があります…

アオ

合格できたときの独学方法を初心者にもわかりやすく解説するよ

この記事でわかること
  • 具体的な独学の方法
  • 独学のメリット・デメリット
  • 独学が向いている人、通信講座が向いている人
  • おまけ:独学と通信講座の費用を比較してみた

先に注意点をお伝えすると、文系タイプの方にとって独学のハードルはかなり高いです。

参考書を買う前に、通信講座の無料体験を受けてみることをオススメします。

筆者のプロフィール
  • IT系の専門学校を残念な成績で卒業
  • 社会人10年目に独学で基本情報技術者試験に合格
  • 2023年に基本情報技術者の通信講座を受講
  • 社内用システムの主任SEを兼務
  • 資格取得の5年後には年収450⇒700万円にUP
アオです。
@Blueblog256
目次

基本情報技術者試験の独学方法

独学の5ステップ

独学方法の全体像は、

こんな感じです。

アオ

とくに重要なのは、Step2のスケジュール決定です。
しっかり決めないと、1年でも勉強が終わらないよ

STEP1.必要な勉強時間を把握しよう⇒初心者は200時間

必要な勉強時間の把握

基本情報技術者試験に合格するために必要な勉強時間は、およそ200時間です。

しかし、個人のITスキルによって必要な勉強時間は以下のように変化します。

スクロールできます
プログラム得意プログラム苦手
ITパスポートあり
または、IT分野が得意
50時間
独学でもOK
100時間
通信講座がおすすめ
ITパスポートなし
または、IT未経験
100時間
通信講座がおすすめ
150~200時間
通信講座がおすすめ

200時間の勉強が必要になるのは以下の人です。

  • 学校も仕事も文系オンリー
  • IT業界以外(一般事務や営業、サービス業など)で働いている人
アオ

ちなみに、以下の問題が初見で解けるなら、50時間で合格を目指せるよ

ある施設の入場料は、0歳から3歳までは100円、4歳から9歳までは300円、10歳以上は500円である。
関数feeは、年齢を表す0以上の整数を引数として受け取り、入場料を返す。

[プログラム]
整数型: fee(整数型: age)
整数型: ret

if (age が 3 以下)
  ret ← 100

elseif ( [  a  ] )
  ret ← 300

else
  ret ← 500

endif
return ret

[ a ]に入る正しい式を選択してください。

  • (age が 4 以上) and (age が 9 より小さい)
  • (age が 4 と等しい) or (age が 9 と等しい)
  • (age が 4 より大きい) and (age が 9 以下)
  • age が 4 以上
  • age が 4 より大きい
  • age が 9 以下
  • age が 9 より小さい

出典:基本情報技術者試験 科目B試験サンプル問題

アオ

答えは⑥の「age が 9 以下」だよ

基本情報技術者試験の難易度は下記で詳しく解説しています。

自分に必要な勉強時間が把握できたら、学習スケジュールを作りましょう。

STEP2.学習スケジュールを決めよう

スケジュールを決めよう

独学は1人で勉強するため、学習スケジュールの作成と実行がとても重要です。ゴールから逆算してスケジュールを決めましょう。

独学に慣れていない人や、仕事が忙しすぎる人は

  • 疲れているから明日勉強しよう
  • 試験を1ヶ月遅らせよう

つい先送りにしてしまうことも。

アオ

勉強の意欲はあるけど、スケジュール管理ができずに失敗する人はとても多いよ

実際に200時間勉強するなら、どのようなスケジュールを組めばいいの?というと

  • 2ヶ月後に受験するなら、平日は3時間、休日は5時間
  • 3ヶ月後に受験するなら、平日は2時間、休日は3.5時間
  • 4ヶ月後に受験するなら、平日は1.5時間、休日は3時間

平日、休日に勉強に使える時間を考慮して、何ヶ月後に受験するか決めましょう。

アオ

勉強期間が長すぎると、最初のころに勉強したことを忘れてしまうので、3ヶ月以内の受験がオススメだよ

スケジュール管理に自信がない、仕事が忙しくて勉強時間が取れない人は、スケジュール管理を任せられる通信講座を使った方が、早く確実に合格できます。

科目A免除の通信講座なら下記を参考にしてください。

スケジュールが決まったら、効率の良い勉強方法を説明します。

STEP3.効率の良い勉強方法は3:7

勉強はインプット3:アウトプット7

人間の脳が最も効率よく記憶するには、インプットとアウトプットの比率が重要です。

  • インプット(参考書を読み理解する)=3
  • アウトプット(演習問題)=7

参考書を読むだけでは、人間はすぐに忘れてしまうため、演習問題を多めにして知識の定着を行います。

勉強の黄金比については、以下の実験で証明されています。

コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ博士が興味深い実験をしています。

小3から小2までの100人以上の子供たちに、『紳士録』(人名鑑)に書かれた人物プロフィールを覚えて暗唱するように指示しました。

最も高い結果を出したのは、約40%を『覚える時間』に費やしたグループでした。年長の生徒になると『覚える時間』が少なくて済むようになり、『覚える時間』に約30%の時間を費やしたグループが高得点をとりました。

引用:学びを結果に変えるアウトプット大全 樺沢紫苑(サンクチュアリ出版)

効率よく学習するために、インプットとアウトプットは3:7の比率で行うことを心がけましょう。

効率的な勉強方法の次は、各科目の対策を解説します。

STEP4.科目A(旧午前試験)対策

科目A試験対策

最初は科目A試験で合格点が狙えるレベルを目指します。科目Bは科目Aの知識がないと理解できないので、勉強の順番を間違えないようにしてください。

科目Aの主な特徴は

  • 出題範囲が広く、暗記中心
  • ITの専門用語は非常に多い
  • 計算問題は公式の意味を理解しないと解けない
アオ

参考書を読み、演習問題(過去問)を何度もくりかえし解き、知識を定着させよう

科目Aで出題される分野は以下です。

スクロールできます
分野カテゴリ問題数
テクノロジ系基礎理論40~45問
コンピュータシステム
技術要素
開発技術
マネジメント系プロジェクトマネジメント5~10問
サービスマネジメント
ストラテジ系システムと戦略10~15問
経営戦略
企業と法務
基本情報技術者試験-科目A出題範囲

全てのカテゴリで70%以上正解できることを目指しましょう。

合格するために大切なのは、

  • 100点(完璧)は目指さない
  • 苦手な分野も70%は正解できるようにする
アオ

出来る問題は何度も復習しない!苦手分野に時間を使うようにしないと、本番で失敗するよ

どんな参考書を選べばいいの?という方は下記を参考にしてください。

科目Aの過去問で70~80%正解できるようになったら、科目Bの勉強に進みましょう。

STEP5.科目B(旧午後試験)対策

科目B試験対策

科目Bで出題される問題は科目Aの応用です。基礎がなければ応用はできませんから、必ず科目Aの学習が終わってから科目Bに手を付けましょう。

科目Bの試験内容は下記です。

スクロールできます
分野カテゴリ問題数
アルゴリズム・プログラミングプログラムの基礎要素16問
データ構造&アルゴリズム
諸分野への適用
セキュリティ4問

科目Bは大きく2つに分類されます

  • アルゴリズム・プログラミング
  • セキュリティ

セキュリティは暗記問題なので、全問正解できるよう何度も繰り返し演習問題を解いてください。

アルゴリズム・プログラミングは基本情報技術者試験の最難関で、攻略するコツは以下の2つです。

  • 疑似言語の記述形式を暗記する
  • 解説付きの科目B問題集を解きながら理解する

疑似言語の記述形式を暗記する

疑似言語の記述形式を暗記することで、早く問題を解けるようになります。

科目Bは難易度が高く、時間との戦いになります。そのため言語の記述形式を頭に入れておくと有利です。

問題文と言語の記述形式を見比べるより、問題文だけ読む方が時間のロスが少ないためです。

まずは以下の疑似言語の仕様は頭にいれましょう。

疑似言語の記述式
演算子

解説付きの科目B問題集を解きながら理解する

アルゴリズム・プログラミングに暗記は通用しません。

科目Bの想定問題を以下のように読み解いていきます。

  • 最初は少しずつ解説を見ながら、根気よく理解していく
  • 慣れたら、間違えた問題を理解できるまで解説を読み返す
アオ

最初は誰もプログラムの問題とか無理!って感じるから、諦めないことが失敗しないコツ

ちなみに科目Bにオススメの問題集はこちら。

他にも超厳選した参考書6冊を紹介しているので参考にしてください。

おまけ:本試験の攻略法(アドバイス)

基本情報技術者試験に合格した私から、本試験のアドバイスをお伝えします。

科目A、科目Bの受験に共通するアドバイス

  • 寝不足は厳禁
  • 最後まであきらめない
アオ

あたり前のことだけど、睡眠はとても大切

科目A受験のアドバイス

  • 分からない問題は後回し
  • 見直しの時間を考慮したペース配分

とにかく全問に目を通す、分からなかった問題は見直しの時に改めて考えましょう。

科目B受験のアドバイス

  • セキュリティの4問から先に解く(かつ全問正解がベター)
  • アルゴリズム・プログラミングは落ち着いてじっくり
  • 分からない問題にこだわりすぎない

科目Bは全部で20問です、1問の重みが大きいためセキュリティの4問は確実に取りましょう。

残りのアルゴリズム・プログラミングで16問中10問正解できれば、科目Bの合格ラインに達します。

ここまで基本情報技術者試験の独学方法を紹介しました。

独学できそうな方は、おすすめの参考書から自分に合ったものをお選びください。

スケジュール管理が苦手だったり、忙しくて家で勉強時間が取れない方は、手厚いフォローが受けられる通信講座を検討してみてください。

  • 無料でお試しできるスタディングの通信講座
  • 7日以内ならキャンセルできるBizLearnの通信講座

詳しくはおすすめ通信講座ランキングで紹介しています。

続いては、独学のメリット、デメリットを紹介します。

独学のメリット・デメリット

メリット・デメリット

メリット

独学のメリットは2つあります。

  • 費用が安い(参考書代のみ)
  • 自分のペースで勉強できる

通信講座や専門学校に比べ、独学はテキスト代のみのため費用を安く済ませることができます。

独学は自分のペースで勉強できるため、自由に学習スケジュールを組むことができます。

デメリット

独学のデメリットは4つあります。

  • わからない問題の解決に時間がかかる
  • 学習スケジュールを立てるのが難しい
  • 弱点分野を自分で分析する必要がある
  • モチベーション維持が難しい

わからない問題や、ちょっとした疑問なども自分で解決する必要があり、問題の解決に時間がかかります。独学していて、つまづくポイントが多い人ほどモチベーションが低下します。

また、試験勉強に慣れていないとスケジュールを立てるのが難しく感じます。スケジュールを立てたとしても、計画通りに進んでいるか定期的にチェックする必要があります。

基本情報技術者試験では、苦手分野の克服が重要です。

そのためには、以下を定期的に行う必要があります。

  • 自分の苦手分野を分析する
  • 苦手分野を重点的に復習する
アオ

正直なところ、定期的な自己分析ってすごくメンドクサイよね…

独学では、現在の学力レベルが可視化されないので、モチベーションを上げにくい点もあります。

これらのデメリットは通信講座を使うことで解消できます。

  • わからない⇒講師に教えてもらえる、専門家の講義を視聴できる
  • スケジュールが難しい⇒システムがナビゲーションしてくれる
  • 弱点の把握⇒AIやシステムがあなたの苦手を把握して、復習問題を提案
  • モチベーション維持できない⇒リアルタイムで学力を可視化

>>>通信講座を使った勉強方法はこちらで紹介しています。

>>>スタディングの通信講座を使ってみたレビュー

独学と通信講座はどちらが向いている?

独学と通信講座はどっちが向いてる?

独学が向いている人

独学がおすすめな人は、

  • 独学で何らかの試験に合格した経験がある
  • ITの知識がある
  • IT業界で働いている

予備校に行かず大学に合格したスケジュール管理が上手な人や、資格試験に慣れている方は、独学に向いています。

ITの知識がある、IT業界で働いている方は、基礎知識があり勉強時間を短縮することができるので、独学がオススメです。

通信講座が向いている人

通信講座がおすすめな人は、

  • ITの知識が少ない
  • 効率よく勉強して、1発で合格したい人
  • モチベーション維持が苦手な人
  • 科目A試験の免除制度を使いたい人

IT資格に初挑戦する方は、効率よく勉強できる通信講座がおすすめです。

独学よりも費用は高くなりますが、講師に教わるため「わからない」の発生頻度が低く時短できます。

科目A免除制度がある通信講座を使えば、本番は科目Bだけになるため、アルゴリズム・プログラミングの勉強に集中できます。

アオ

とくに科目Bが苦手な方は、科目A試験の免除制度がある通信講座がおすすめです。

>>>おすすめ通信講座ランキング8選はこちら

そうはいっても、通信講座ってお高いんでしょ?と思った方は次の章で解説しています。

独学と通信講座の費用を比較べてみた

通信講座は高い?

独学とスタディングの通信講座を比較したところ、25,000円ほど通信講座が高額になりました。

独学は科目Aと科目Bで各1冊、以下の本を購入したと仮定しています。

通信講座はスタディングを利用し、10%オフクーポンの適用と合格祝い5,000円のAmazonギフト券を考慮した、実負担額で計算しています。

独学通信講座
受講料036,800
受講料割引(10%)0-3,680
科目A参考書
かやのき先生の基本情報技術者教室
1,8480
科目B参考書
かんたん合格 基本情報技術者過去問題集
1,5950
合格お祝い金0-5,000
実際の負担額3,44328,120
アオ

私は独学で苦労したので、25,000円程度の差なら通信講座で一発合格を狙いますが、この部分は個々に判断してね

>>>公式サイト

よくある質問

よくある質問

参考書を持ち歩くのが大変なのだけど…

参考書は600~800ページあるので、通勤中に勉強するならKindle版を購入しましょう。

基本情報技術者試験の合格率ってどれぐらい?

2023年4月に試験の内容が変更になり、それまでは合格率35%前後でしたが、現在の合格率は50%以上です。

文系でも合格できますか?

もちろんできます。

ただ、普通の参考書では「さっぱりわからない」と感じるかもしれません。

イラスト多めだったり、ストーリ性がある参考書を選ぶと、比較的勉強しやすいかもしれません。

>>>おすすめ参考書6選はこちらで紹介しています

まとめ:基本情報技術者試験の独学方法

まとめ

この記事では、基本情報技術者試験の独学方法について解説しました。

独学の最適な方法は、以下のとおりです。

  • 自分に必要な勉強時間を把握する
  • ゴール(受験日)を決めて学習スケジュールを立てる
  • インプット3、アウトプット7で効率よく記憶の定着を行う
  • 科目Aは暗記メインで、70~80%正解できるようにする
  • 科目Bは、疑似言語の記述形式を暗記してから解説を見ながら問題を解く

参考にしていただき、1人でも多くの方に資格を取っていただけると嬉しいです。

独学で基本情報技術者

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