基本情報技術者試験について調べていると目にするのが「意味がない、時代遅れ」というワード。
せっかく勉強するなら、自分にとって役に立つ、周りから評価される資格を取りたいですよね。
実は、意味がないと言われる理由を深く考えると、基本情報技術者には価値があることがわかります。
この記事を読み終わるころには、不安が解消されモチベーション高く資格取得に向き合うことができます。
- 基本情報技術者を取得することの価値
- 基本情報技術者を取るメリット
- 基本情報技術者がおすすめな人
- 最短で基本情報技術者試験を攻略する方法
基本情報技術者は「意味ない・時代遅れ」といわれる6つの理由
基本情報技術者は「意味ない・時代遅れ」といわれる6つの理由は以下です。
業務独占資格(ライセンス)ではない
基本情報技術者を持っていなくても、IT業界で働くことはできます。そのため基本情報技術者を取る必要はないと考える人もいます。
しかし、基本情報技術者資格はITに関して一定の知識レベルを持っているという証明書として使うことができます。
たとえば、就職や転職で面接を受けたとき、「自分はITの知識があって、簡単なシステム設計ならできます。」とアピールしても、採用担当にはただの自己申告としか受け取ってもらえません。
それよりも「基本情報技術者資格を持っています。」と合格証書を出せば、採用担当には一定の知識があり、初歩的な教育はせずに済む人材だと印象づけられます。
相手(企業)に自分を採用することのメリットを提示できる武器になるので、基本情報技術者資格の取得は意味があります。
90%以上のIT企業は、入社後に「基本情報技術者をまず取ってね」と言われるよ。
人気資格なので希少性が低い
基本情報技術者試験は、年間10万人以上が受験している人気の資格です。そのため希少性は低いです。
資格所有者が多いため「就活・転職活動でアピールポイントにならない」と考える人もいます。
しかし裏を返せば、人気がある資格=社会に求められているといえます。
運転免許のようなライセンスではないのに、年間10万人が基本情報技術者には意味があると考え、受験しています。
- 勤務先から資格取得を求められた
- 転職に有利だから
- 資格手当が出るから
- これからの時代に必要だと感じたから
専門性が高いとは言えない
基本情報技術者試験の出題範囲は広く浅いため、専門性がなく意味がないという人もいます。
しかし、IT業界も企業によって事業の範囲がことなり、必要とされる基礎知識に違いがあります。
どのIT分野で働くことになっても、上司や先輩からの指示、言葉の意味が分かることを目的に、基本情報技術者の試験範囲は広く浅く定められています。
また、基本情報技術者は意味がないから、もっと上を目指そうとした場合は、応用情報技術者などがターゲットになりますが、
難易度(偏差値)を見る限り、初心者が独学で取得するのは難しいでしょう。
一般的に、応用技術者以上は、IT業界で5~10年働き実務で得た知識+独学で狙う資格になっています。
まずはIT業界で働くことを目標とした場合、基本情報技術者は取得しておくべき資格と言えます。
外資系のIT企業では評価されにくい
基本情報技術者試験は日本の国家資格です。そのため外資系企業では、基本情報技術者試験の認知度が低く、評価されないことがあります。
外資系企業に就職・転職を考える場合、意味のない資格と判断することも。
外資系企業ではむしろ、オラクルマスターやCISCO、AWSなどの資格を取得した方が高い評価を得られます。
ITの進化スピードが早い
パソコン⇒ガラケー⇒スマホ⇒AIとITの技術は目まぐるしく進化を続けています。ITの進化が早いため基本情報技術者試験は時代遅れと考える人もいます。
しかし、基本情報技術者試験で問われるITの基礎的は今も変わっていません。
パソコンでもスマホでも、データの最小はビットで、0と1で構成されていますし、インターネットの通信規格(TCP/IP)やデータベース基本(SQL)も変わっていません。
上に書いたことは一例ですが、今も基本情報技術者試験で問われる範囲は、現役で使われています。
基礎を知らないのは、ケーキ屋さんがスポンジや生クリームの作り方を知らないようなものだよね。
IT業界でも同じで、ベースになる基礎知識は「知っていて当たり前」に該当するので、基本情報技術者資格は意味があります。
実務で使わない知識もある
基本情報技術者試験の範囲が広いため、実務で使わない知識が多く意味がないと考える人がいますが、これはどの資格にも当てはまります。
ひと口にIT業種といっても、アプリ開発、ネットワークエンジニア、データベース設計など様々です。求められる知識は違うので、幅広く知識を習得しておくことは無駄ではありません。
基本情報技術者を取るメリット(時代遅れじゃない)
資格を取ることのメリットは
です。デメリットは勉強が大変ぐらいしかありません。
収入アップ・キャリアアップ
基本情報技術者資格を取ると、資格手当やキャリアアップにより年収アップが見込めます。
企業によって違いはありますが、資格手当の相場は5,000~10,000円。転職を見据えた場合、基本情報技術者の平均年収は490万円です。
また、2030年にIT人材は45万人不足すると経済産業省が発表しています。需要が高まるということは、自分を高く売り込むチャンスですから、今のうちに基本情報技術者試験に合格しておきましょう。
ITの基礎知識を得られる
基本情報技術者試験の勉強をすることで、体系的にITの知識を身につけることができます。
体系的に学ぶことで
- わかりやすい
- 知識が定着しやすい
- 知識の関連性が分かる
- 応用がきくようになる
結果として、エンジニアや情報システム担当として最低限必要な知識が身につけることができます。
勉強の習慣化
基本情報技術者試験の勉強を通じて、勉強する習慣を身につけることができます。
初心者が基本情報技術者試験に合格するためには、150~200時間の勉強が必要です。仕事をしながら100時間以上の勉強ができるなら、習慣化できます。
勉強する習慣がついてしまえば、別の資格を狙ったり、仕事で必要なスキルをみがくことが自然にできるようになります。
基本情報技術者はこんな人におすすめ
こんな人におすすめの資格です。
若手エンジニア・IT業界への就職・転職したい人
基本情報技術者はITエンジニアの登竜門として位置づけされています。
ITエンジニアとしてキャリアをスタートするには、まず基本情報技術者試験から受験することをお勧めします。しっかりとした基礎を身に付けることにより、その後の応用力の幅が格段に広がります。
独立行政法人 情報処理推進機構 (IPA)
エンジニアとして働く上で、必要最低限の知識を得られるため、IT企業に就職すると90%以上の確立で基本情報技術者の取得を指示されます。
若手エンジニアだけでなく、就職・転職を考える事前に資格を取得しておくと面接が有利になります。
基本情報技術者が優遇される職場で働く人
勤務先によっては、以下のメリットを受けることができます。
- 資格手当が支給される
- 受験料や報奨金が支給される
- 個人評価の対象になる
資格手当のようにお金だけでなく、働きながら国家資格を取る=向上心があると上司から良い評価をもらえます。
意欲や向上心が伝わると、仕事を任されるチャンスが増えるよ
社内のIT担当を目指す人
小~中規模の企業には、情報システム部やIT専任者がいないことが多く、経営者は以下のことを後回しにしがちです。
- 社内のシステムを変えたい・作り直したい
- 会社のwebサイトを刷新したい
- セキュリティを考慮しつつ社内のIT機器を管理したい
外注先と専門用語を交えて話ができる人になるためには、基本情報技術者で学ぶ基礎知識が役に立ちます。
社内で重宝される存在を目指すなら、基本情報技術者は最適な資格です。
あの人に任せれば大丈夫!と社内で言われると強いよね
基本情報技術者が優遇される学校の生徒・入学希望者
基本情報技術者に合格していると、特定の大学・短大で優遇を受けることができます。
- 入試が優遇される
- 単位として認定される
- 受験料の補助や報奨金が支給される
津田塾大学や帝京大学、東海大学など240校で入試優遇が受けられ、125校で単位優遇を受けられます。
▼対象の大学、短大を詳しく確認したい方はこちら▼
基本情報技術者試験を短期攻略するなら通信講座
今後はAIを使いこなす人材や、DX(デジタルトランスフォーメーション)を任せる人材の需要が、ますます高まります。
時代に取り残されないためにも、ITスキルや知識の向上は今から準備しましょう。
基本情報技術者試験はITの登竜門ですが、初心者が合格を目指すには150~200時間の勉強が必要です。
試験範囲が広くプログラミングの能力も問われるため、独学が難しく感じる方はスタディングの通信講座を使った119時間で合格を目指す勉強法がオススメです。
スタディング以外の通信講座も比較してみたい方は、通信講座おすすめランキングをお読みください。
基本情報技術者は「時代遅れ・意味ない」よくある質問
基本情報技術者とITパスポートはどっちが難しい?
基本情報技術者>ITパスポートです。
詳しくは「ITパスポートと基本情報技術者試験を比較」をお読みください。
基本情報技術者を取るメリットは?
就職・転職が有利、資格手当の支給、ITの基礎を体系的に学ぶことができます。仕事の幅が広がって社内での評価アップも期待できます。
2023年からの基本情報技術者試験は難しいですか?
基本情報技術者の大学生の合格率は?
2023年4~7月の大学生の合格率は67.2%です。大学院生は最も高く81.2%です。
詳しくは「基本情報技術者試験の合格発表」に記載しています。
基本情報技術者が「時代遅れ・意味ない」まとめ
ITの基礎知識は今も変わらず、基礎を知っていることのメリットはたくさんあります。
中でも就職や転職を考えている方にはとくにオススメです。
AIの活用が求められる今だからこそ、IT業界以外でも基本情報技術者試験にチャレンジしましょう。
2030年にIT人材は45万人不足するから、いつでも転職できる自信とスキルを身につけておこう
▼4万円以下で無理せず資格を取りたい方はスタディングが最適です▼
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